外国のドラマやディズニーチャンネルなど、魅力的な番組が多い割に無料で楽しめるDlife。
Dlifeを目当てに新たにBSアンテナを設置した方もおられることでしょう。
でも、NHKや民放各社の無料放送は映るのに、肝心のDlifeが映らない。
こんな現象が結構起きているんです。
考えられる原因は大きく2つ。
BSデジタル放送の電波レベルがギリギリ
テレビ電波は、周波数が高ければ高いほどレベルの減衰が激しくなるという特性があります。
Dlifeは、BSデジタル放送の中でも一番最後に始まった無料放送で、使用している周波数も一番高いチャンネルです。
したがって、他のチャンネルよりもレベルの落ち方が大きく、ギリギリNHKや民放は映るのにDlifeだけが映らないという現象が起きるんです。
ただ、それほど大きな差が出るわけではないため、その他のチャンネルも一時的に映らなくなったり、逆にDlifeも時々映ったりと、症状がはっきりしません。
そんな状態が見られるようなら、電波のレベル不足が原因かもしれません。
レベルが低いのであれば上げてやれば良いので、ブースターなどで改善が可能です。
暫定的にそのテレビだけ改善できれば良いのであれば、ラインブースターなどを電気店で購入して取り付ければOK。
根本的に直すのであれば、ブースターの調整や新設、追加などで改善が見込めます。
集合住宅の場合は、大家さんか管理会社に連絡ですね。
アンテナ機器がDlifeの周波数帯域に対応できていない
恐らくは、こちらの方が可能性が高いのではないでしょうか。
Dlifeは2012年にBSデジタル放送に追加された、言わば新参者のチャンネルで、最も高い周波数を利用して放送しています。
その周波数は1454~1489MHzとなっており、BS放送が始まった頃の最高周波数1335MHzを超える数値となっています。
アンテナ機器は、チャンネルが増加する度にその周波数に対応するためグレードアップを図ってきました。
だいたい2000年頃からは2150MHzという周波数に対応する機器が主流となりますが、その以前の機器は1335MHz対応の商品が使われています。
現在お住いのアンテナ設備が1335MHz対応のアンテナ機器を使用している場合、新たに追加されたDlifeが通過しない可能性があるんです。
したがって、周波数の低いNHKや民放各社の無料放送は受信できて、Dlifeが受信できないという現象が発生するんです。
今お住いの住宅は、2000年よりも前から建っていませんか?
どの機器が対応できていないかわかりませんので、一度電気店に見てもらうのがいいでしょう。
アンテナ設備を全体的に改修するか、もしくはベランダなどに新たにBSアンテナを設置して、直接テレビに接続するか。
どちらかで対応するしかないでしょう。
もしくは、見逃し配信であれば専用のアプリをダウンロードするか、無料動画配信サービスのGYAO!で視聴することもできます。
リアルタイムでの視聴はできませんが、放送が終了した一部の番組を2週間程度観ることが可能。
ただし、インターネットを使用して視聴することになるため、PCやスマホ、タブレットなどでの受信が基本です。
詳しく知りたい方はこちらのGYAO!に関する記事をご覧ください。
まとめ
実際のところDlifeだけではなくて、同時期に追加されたJSPORTSやBS釣りビジョンなどの有料チャンネルも同じく受信できていない可能性が高いです。
ただ、もともと有料チャンネルは契約をしなければ映らないため、無料のDlifeだけが映らないような印象を受けるのだと思います。
2018年12月にスタートする4K8K衛星放送も周波数帯域が大きく広がるため、このDlifeと同様の現象が起きると考えられます。
これから新築を建てたりする方は、アンテナ機器の対応周波数帯域に十分注意した方がよさそうです。
4K8K衛星放送について詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ。
※注※ Dlifeは2020年3月31日をもって放送が終了となりました。