ブースターにはどんな種類があるの?それぞれの特徴と使い方

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テレビの電波を増幅してくれるブースター。

最近では、一般住宅でもテレビを観る箇所が増えてきましたので、新築工事では標準といっていいほど使用されている機器です。

ビルやマンションであればテレビを観る箇所も格段に増えてきますので、それに応じて2台3台と複数台のブースターが使われているんです。

さらに、使用する建物や受信するチャンネルによって、ブースターの種類も細分化されていきます。

では、ブースターには一体どのような種類があるんでしょうか?

今回は、その種類と使用方法について簡単に説明していきます。

大きく分けて3種類

ブースターには、大きく分けて3つの種類があります。

  1. 家庭用
  2. 共同受信用
  3. 卓上用

この3つの枠組みの中で、レベルを上げたいチャンネルに細分化されます。

例えば以下のような感じ。

  1. UHF対応(地上デジタル放送対応)
  2. UHF/BS・CS対応(地上デジタル放送+BS、CSデジタル放送対応)
  3. ケーブルテレビ対応

そして最後にブースターの性能(どのくらいレベルを上げるのか)に分かれます。

だいたい以下の3種類でしょうか。

  1. 30dB型
  2. 35dB型
  3. 40dB型

この3つの項目を組み合わせることによって、様々なブースターに分かれていくと思ってください。

例えば

1.家庭用の A.地上デジタル放送対応の a.30dB型 ブースター

といった感じですね。

では、大枠の3つ(家庭用、共同受信用、卓上用)のそれぞれについて説明していきます。

家庭用ブースター

家庭用というのは、一般住宅で主に使われるブースターのことです。

家庭用ブースターの一番の特徴は、ブースター本体と電源部が分離しているところですね。

ブースターの本体は、屋外に設置する場合を見越して防水設計となっており、樹脂製がほとんどです。

屋外に設置されたアンテナの直ぐそばに本体を設置し、屋内に設置された電源部からアンテナ用の同軸ケーブルを伝って電源を送る仕組みになっています。

アンテナの近くに設置するということは、屋根の上のようなかなり高い位置になります。

そんな場所に電源コンセントなんてありませんので、屋内にあるコンセントから屋外に電源を送ってあげるんですね。

BSアンテナも一緒に建てる場合は、地上デジタル放送との混合回路が付いているため、本体で混合させながらレベルを上げて、1本の同軸ケーブルで屋内に入れ込むのことができます。

一般家庭では、概ねこのようなブースターが使われてますね。

共同受信用ブースター

共同受信用ブースターとは、その名の通りアパートやマンション、ホテルや公共施設といった大型の建物において、皆で共同で受信する用に開発されたブースターです。

形状としてはこんな感じ。

家庭用と違って電源は一体型となっており、そのままコンセントを挿して作動します。

ビルやマンションには、テレビ設備用の専用TV盤のようなものが設置されており、そこにあるコンセントで電源を取るんですね。

共同受信ということで、壊れてしまうと多数の方に迷惑を掛けることになることから、耐久性を重視した設計となっており、本体も金属で出来ています。

屋外ではなく屋内に設置することが前提の作りになってますね。

ビルやマンションはテレビを観る箇所が多いので、たくさんのテレビコンセントで視聴ができるよう、高出力で高利得のブースターが数多くラインナップされています。

卓上用ブースター

このブースターは、ピンポイントで1台や2台程度のテレビのレベルを上げたい場合に使用する室内用ブースターで、最も簡易的と言っていいブースターです。

室内ということで、工事業者だけじゃなく一般の方でも設置ができるような作りになっています。

ですから見た目重視で作られており、メーカーによって形状は様々ですね。

ちなみにこのような感じのものです。

通常の工事ではあまり使用するものではなく、ある特定のテレビの映りを改善するために個人で購入されるケースが多いでしょう。

大型量販店などに行くと、幾つか種類があって購入ができます。

テレビの横などに置くケースが多く、カラーバリエーションも豊富で外観はカッコいいですね。

複数のテレビに対応するようには設計されていませんので、基本的に増幅するレベルは低く、20dB前後が多いでしょうか。

その分価格も抑えられています。

まとめ

細かく言うとまだまだ幾つも種類はありますが、概ねこんな感じでしょうか。

一般家庭で使用するものと、ビル・マンションで使用するもの、そして室内の一部に対して使用するものですね。

2018年12月から4K8K衛星放送が始まりましたので、4K放送を受信したい場合は対応の商品を選ぶようにしましょう。

工事業者はよくわかっていると思いますが、一般の方で卓上用のブースターを購入しようとしている方は要注意です。

それぞれの用途に合った選び方をして、適切な使い方をしましょう。

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