テレビコンセントの種類の中に、フィルター内蔵型というものがあります。
1端子型や2端子型、BL認定品の種類の中にもフィルター内蔵型というラインナップがあるんですが、これって本当に必要なんでしょうか?
通常のテレビコンセントと比べると価格も高いですし、出来ることなら使用したくないんですけどね。
今回は、フィルター内蔵型が必要となるケースとその役割について説明していきたいと思います。
低い周波数のカットスイッチ付き
フィルター内蔵テレビユニットの特徴は、テレビ視聴にとって雑音となる余分な電波をカットするフィルタースイッチが付いていることです。
2端子型テレビコンセントの場合、表のプレート部分を外すと中にスイッチが付いていて、カットのオンオフができるようになっています。
カットする電波の帯域は、概ねどのメーカーも10MHz~55MHz。
テレビで使用する電波の周波数帯域は、アナログ放送時代にVHFで使用していた一番低い周波数でも90MHzですので、それよりも低いテレビにとっては雑音に当たる部分なんですね。
ケーブルテレビのインターネットで使用
では、どのようなシチュエーションでフィルター内蔵のテレビユニットが必要となるのでしょうか?
それは、ケーブルテレビのインターネットを利用する場合です。
ケーブルテレビは、基本的には地上デジタル放送やBSデジタル放送などのテレビを視聴する契約ですが、局によっては同時にインターネットのプロバイダー契約をすることができます。
ケーブルテレビのインターネットは、テレビの同軸ケーブルを利用した通信設備となるため、テレビ電波と通信データの信号が混ぜ合わされて伝送されます。
その際に通信電波として使用される周波数が、フィルターの対象となる10MHz~55MHzなんです。
テレビの周波数とは被らないように帯域をずらしてあるため、テレビ画像に大きく影響を及ぼすことはないでしょうが、インターネットを行わない場合は念のためカットしておこうという考えなんですね。
したがって、ケーブルテレビのインターネットを行わず、純粋にテレビだけを視聴するテレビコンセントはフィルターカットスイッチをONに、逆にインターネットを行うコンセントはOFFにして使用します。
あくまでケーブルテレビでインターネットを行う場合に限られてきますので、普通にアンテナを設置してテレビを視聴する方には必要がないテレビコンセントになりますね。
まとめ
マンションなどの集合住宅で、テレビの受信方法がケーブルテレビと判っている場合は、新築の段階でケーブルテレビ局の方からフィルター内蔵型テレビユニットの使用を推奨されるケースが多いです。
公共の施設や高層マンションなどでは、設計段階でフィルター内蔵型が指定されているケースも少なくありません。
ケーブルテレビのインターネットを利用しない場合でも、将来的な加入の可能性も考えてフィルター内蔵型の使用が求められているんですね。
逆にアンテナでの受信が決まっている場合は、あえてフィルター内蔵型テレビユニットを使用する必要はないでしょう。
できるだけコストは抑えたいですからね。
コメント
戸建てのCATVの通信対応工事は業者が行うので、
双方向の端子場所変更は指定業者に依頼するのが基本。
放送のみの端子は工事の時にフィルター挿入はされているはず。
集合住宅のTV端子は例え「占有部」に有っても「共用施設」です。
端子工事は指定業者が基本です。
資格やスキルが無いなら手を出さない方が良いです。
双方向施設で障害を与えると1ノード全部が最悪通信不能です。
大都市及びその近県で半径1KM、田舎で半径1~2KMが
1ノードなので全部がOUTに成ります。
無視出来ない雑音が上がるとセンターから対策チームが出ます。
最低、作業員2人+ガードマン1人+高所作業車です。
ノードアンプから幹線アンプを経由してタップオフまで調べます。
判明するとフィルターを入れて「障害物件にお伺い」です。
CATV契約によっては「高額請求」も有るので注意。