建売住宅のアンテナ工事 アンテナ線の出ている位置に注意

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建売住宅を購入する際に、意外と見落としがちなのがアンテナ工事

注文住宅の場合は標準工事に組み込まれていたり、オプション工事として対応してくれるケースが多いと思いますが、建売住宅ではお施主様対応がほとんどじゃないでしょうか?

電気やガス、水道と同様、今やインターネットやテレビ設備もライフラインに近いですよね。

いざ入居というタイミングで、テレビが見られないのは困ってしまいます。

「じゃあ電気屋さんに頼めばいいじゃないか」ってことなんですが、建売住宅は注文住宅と違って既に完成した状態の家ですので、アンテナ工事をするにも色々と問題があるんですよね。

今回は、そんな建売住宅の場合に急遽必要となるアンテナ工事についてのお話です。

足場はない

本来、アンテナは高い位置に設置するため、屋根の上に登る可能性が非常に高い工事です。

危険度を考えると工事の足場は必須とも言えるんですが、残念ながら建売住宅の場合は、足場が既に解体された状態でしょう

かといって、アンテナ工事のためにもう一度足場を組んでしまうとかなりの費用が発生します。

ちょっと現実的ではないですね。

高所作業用車両(バケット車)を使用するという手もありますが、こちらもそれなりに費用がかかりますし、狭いスペースには入れないという問題もあります。

使用料として2万~4万くらいは取られるんじゃないでしょうか。

高所作業車

比較的緩やかな傾斜の屋根で、梯子がかけられるスペースのある2階建てなら大丈夫だと思いますが、そうでなければ・・・。

特に3階建ては、屋根に登るのはほぼ難しいでしょうから、梯子で届く位置に取り付けるしかありません。

アンテナが設置できないことを想定して、ケーブルテレビ光テレビへの加入も検討する必要があるでしょうね。

アンテナ線の位置が重要

屋内のテレビ設備に繋がっているアンテナ用のケーブルが、屋外にチョロっと出ているはずです。

恐らく2階のどこかの壁から出ていると思いますが、このアンテナ線が出ている位置が結構重要になってきます。

最近では見栄えの良い平面アンテナが人気ですが、電波の飛んでくる方向の壁に設置しなければならないという特徴があります。

近くにアンテナ線が出ていれば問題ないですが、反対側など遠い位置に出てる場合は、ケーブルの取り廻しが非常に厄介です。

特に建売住宅の場合、隣地に同じような家屋が立っているケースが多いため、電波の到来方向に家があると平面アンテナはOUT。

平面アンテナ設置例

テレビ電波が遮断されて、上手く受信できなくなってしまいます。

注文住宅であれば、打ち合わせ時にお願いすればアンテナ線の位置もある程度自由にできますが、建売住宅は出来上がった後なので打ち合わせは不可能。

「そのくらい言わなくても最初から考えて設計してよ」と思うかもしれませんが、アンテナを設置するのかケーブルテレビで受信するのか、アンテナ受信にするにしても設置する位置や種類などはお施主様次第ですので、工事する側は事前にはわからないですよね。

アンテナに詳しい電気工事店さんが施工した場合は、その辺りを多少考慮した位置取りをしてくれてると思いますが、建売住宅では限界があるんですよ。

ちなみにBS放送の電波到来方向は南西

BSアンテナを壁に設置したい場合は、南か西の面の壁にアンテナ線が出ていないと、こちらも厄介ですね。

片流れは破風への設置

建物が出来上がった状態での工事になるので、色々と条件をクリアーする必要がある建売住宅ですが、屋根の形状によっても施工方法に変化が出てきます。

通常の三角屋根であれば屋根中央への屋根馬設置で行けますが、片流れの屋根の場合はそうはいきません。

強度的な問題で、屋根の上に設置するのはちょっと難しいと考えた方がいいです。

そうなると壁面金具を打ち付けてポールを伸ばしてアンテナを設置する方法が考えられますが、最近の家は軒の出も大きいので、壁への側面設置も厳しい場合が多いんですよね。

受信環境が良いところ(強電界地域)であれば平面アンテナを壁に直接設置する方法がベストですが、上述したように色々と制約があります。

どうしても平面アンテナで受信ができない時は、屋根の側面に当たる「破風」部分への設置が現実的でしょうか。

破風であれば比較的低い位置への設置が可能ですし、足場がなくても施工可能な家屋が多いと思います。

建売住宅のアンテナ工事においては、かなり現実的な施工方法になるでしょう。

TVの壁掛けも難しい?

折角の新築ですから、屋内に置くテレビ自体もカッコよくしたいですよね。

最近増えてきている壁掛けTVにしたいと思う方も多いと思いますが、これも建売住宅の場合はハードルが高いですね。

注文住宅なら壁掛けにしたい位置を事前に打ち合わせしておけば、それに合わせて壁を補強したりアンテナ線を近くに用意したりですますが、建売住宅では全て事後工事になります。

完璧な仕上がりを求めるなら結構な金額が発生するでしょうね。

ただ、最近では手軽にDYIでできる方法もあるようです。

壁に特別な補強が不要で、賃貸のマンションやアパートでも設置が可能な壁掛けTVの方法について別途記事を書いてますので、興味があれば覗いてみてください。

↓こちらです↓

http://tvantenna-sos.com/tvdyitv

まとめ

上記のように、アンテナ工事はアンテナ線の位置や屋根の形状などによって施工方法が変化します。

建売住宅では、アンテナ線の位置を今更変えられないので、どうしてもアンテナの種類や施工方法が制限されてしまうんですね。

ついでですが、アンテナ機器が4K8K衛星放送対応になっているかどうか確認しておいた方がいいですよ。

建売住宅はできるだけ設備のコストを削減しようという考えが働きますので、一つ一つの機器のグレードが下がりがちです。

分配器テレビコンセントなど、4K対応になってない場合は、交換しなければ4K放送の受信ができない可能性があります。

後で後悔しないよう、事前に確認してから購入を検討しましょう。

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