テレビアンテナと言えば、魚の骨のような素子アンテナが屋根の上についている印象ですよね。
アンテナを屋根に乗せるには屋根馬(ルーフベース)という金具が必要になります。
今回は、この屋根馬の種類についての話。
実は大きさや素材など、結構いろいろな種類があるんです。
取り付けたいアンテナの種類によっても変わってきますので、金額も含めてベストな商品を選びたいですよね。
一般的な屋根馬
ごく一般的に一番使用されている類の屋根馬がこちらです。
素材は溶融亜鉛メッキで、別途アンテナマストを差し込んで使用します。
アンテナマストの適合径は最大32Φまでで、家庭用のアンテナマストであればほぼ対応できますね。
コストパフォーマンスに優れた商品で、いわゆる売れ筋商品です。
写真の屋根馬のサイズは小さめですが、最近のごく一般的なお家であれば強度的にも特に問題ないでしょう。
屋根が大きいお家の場合は、もう少しサイズアップしてもいいかもしれません。
ステー付き
一般的な屋根馬にステーを取り付けて頑丈にしたものがこちら。
屋根馬の脚の部分に横棒(ステー)を加えて補強した屋根馬になります。
サイズが一回り大きく、耐久性も高くなります。
その分コストも高くなりますが、若干のレベルです。
風が強い地域などは、ステーが付いたものの方がより安心して設置ができるでしょう。
昔ながらの日本家屋や寄棟の屋根などでは勾配が緩く屋根自体も大きいため、屋根馬も少し大きめで補強がなされたタイプがベストですね。
BS用屋根馬
BS用のパラボラアンテナを設置する場合に最適な屋根馬がこちら。
マストを差し込む根元部分が長くなっており、この部分にBSアンテナを設置することで、より頑丈に施工することができます。
差し込むアンテナマストよりも径が太くなってますし、屋根馬と一体となっているため風などでマストが回ってしまう心配もありません。
更にアンテナマストを差し込んで、上に地デジ用のUHFアンテナを設置する方法で良く使用されますが、BSアンテナだけを設置するケースでも使用されます。
お椀型のパラボラアンテナは風の影響を受けやすいので、最初からステーが付いていて頑丈に作られていますね。
ステンレス製
珍しいステンレス製の屋根馬がこちらです。
通常の屋根馬は、ほとんどが溶融亜鉛メッキ製でできておりそれなりに錆にも強いのですが、ステンレス製は更に防錆性能が高くなります。
海に近いお宅など、塩害が多い地域にはステンレス製がベストでしょう。
マストも含めてステンレス製で揃えれば、かなりの耐久性になるでしょうね。
種類が少なくサイズは一つしかありません。
珍しいのであまり売れてはいないでしょうね。
ただ、明らかに錆びには強いので、耐久性を考えるとこの程度のコストアップは許容範囲じゃないでしょうか。
まとめ
屋根馬にも色々と種類があります。
最近では平面アンテナなどが増えてきて屋根の上で設置するケースも減ってきましたが、それでも障害物を避ける上では最も感度良く設置できるのは屋根馬でしょう。
屋根の形状や設置するアンテナ、塩害地域なのかどうかなども含めて、最良の屋根馬を探してみてください。