全国各地に多数建っているテレビの電波塔。
本来、テレビの電波は地面に対して水平に波打つ(水平偏波)ように送信されていますが、中にはテレビ電波を地面に対して垂直にして送信(垂直偏波)する電波塔があります。
そのテレビ塔から受信をする場合は、アンテナも同様に地面に対して垂直にして設置しなくてはなりません。
間違えて設置をすると正常に受信が出来ませんので、垂直に飛んでくる電波塔の場所を知っておく必要があります。
全国各地に多数存在しますので、特に近隣のアンテナが垂直に設置してある場合は注意して、下記の表をチェックしてみましょう。
全国の垂直偏波中継局
全国にある垂直偏波の中継局のみを一覧表としました。
北海道・東北地区
関東地区
北陸・信越地区
東海地区
近畿地区
中国地区
四国地区
九州地区
こうしてみると、殆どの都道府県で垂直偏波の送信局があるのがわかります。
スカイツリーで全域をカバーできそうな東京ですら、1基垂直の中継局があるんですね。
「HV」という表記があるものは、一般的な水平の送信と垂直の送信両方の電波が出ている送信局です。
こういった場所は、アンテナを水平、垂直どちらも試してみて、より良い方を選択して受信する必要がありますね。
※表は2019年1月現在のもの。今と比べて大きな変更はないと思いますが、中継局や送信チャンネルは随時改変されていきます。新たな中継局ができたりチャンネル番号などが間違っている可能性もありますので、下記のA-PAB専用サイトなどで確認をお願いします。
受信範囲は専用サイトで
上記の表を見てもらうと中継局の名前が載っていますので、地名から大体の位置は把握できると思います。
詳細な場所とその受信範囲については、A-PAB(一般社団法人放送サービス高度化推進協会)という団体が、手軽に検索できるサイトを公開しています。
↓こちらです↓
A-PAB 放送エリアの目安
こちらのサイトで住所を入力すると、細かな情報が出てきますのでチェックしてみてください。
受信範囲はあくまで机上で計算された目安ですので、実際の受信状況とはそぐわない可能性もあります。
様々な電波塔から電波が飛んできますので、後は実際にアンテナを設置して状況を確認しながら受信する中継局を決定しましょう。
受信チャンネルは表と見比べて、最終確認をすることをおススメします。
垂直偏波用平面アンテナ
垂直偏波の中継局から受信する場合は、一般的に電波が弱い弱電界地域が多いと思われますが、テレビ塔に近い位置ならば平面アンテナでも受信が可能です。
通常の平面アンテナは水平偏波用に出来ていますので、垂直偏波での受信は垂直偏波専用の平面アンテナを使用する必要があります。
新築などで見た目を良くしたい場合など、できれば平面アンテナを使用したいところですよね。
垂直偏波用の平面アンテナを探してみました。
↓こちらです↓
平面アンテナは壁に設置する場合が多いので、どうしても設置位置が低くなってしまいます。
電波の到来方向に同程度の高さの家があるだけで電波が遮られてしまうので、中継局のマップを見て電波塔の方向を確かめてから設置を決めましょう。
まとめ
地域によっては、垂直偏波の中継局がたくさんあります。
アンテナ設置をする際は、近隣の受信状況をチェックしてからにしましょう。
上記のような平面アンテナは、見た目では水平偏波用か垂直偏波用の区別がつけにくいので要注意です。
垂直偏波でのアンテナ受信は、通常と比べても若干ややこしいですので、一般の方には少し荷が重いかもしれません。
もし受信したい地域が垂直偏波だった場合は、専門の業者にお願いするのが一番だと思います。
ネットで頼める専門業者がありますので、お抱えの電気店がいない場合やどこに頼んだらいいかわからない時は、積極的に使ってみるといいでしょう。
電気のことならなんでも対応する街の電気屋さんと比べると、専門的知識や技術力が総じて高い業者が多いですね。
比較的対象地域が広い業者を探してみましたので、一度チェックしてみるといいでしょう。
↓こちらです↓