アンテナを建てては見たものの、イマイチ受信が良くなくて安定してテレビが映らない。
もともと地デジの電波が弱い地域(弱電界地域)などでは、結構な頻度でこのような現象が起きます。
もしくは、電波は強いんですけど、目の前に高い建物があってテレビの電波が遮られてしまうようなケースも。
そんな時どうしますか?
アンテナでの受信を諦めて光テレビやケーブルテレビにする手もありますが、その前に試してほしい方法を3つプラスαお教えします。
パラスタックアンテナに替える
機器が壊れていたり設備に問題がある場合などを除けば、地上デジタル放送が映らない一番の原因はアンテナでの受信が弱いからでしょう。
もし平面アンテナを使用しているなら、素子アンテナに替えるのをおススメします。
平面アンテナは素子アンテナと比べると受信性能に劣るので、受信環境が悪い所では厳しいです。
素子アンテナを使用しても厳しい場合は、素子の多いパラスタックアンテナに替えてみてはどうでしょう。
このようなタイプのアンテナです。
毛虫みたいな形状のパラスタックアンテナは、エックス状に素子が付いているため、通常の素子型アンテナの約2倍程度の素子を持っています。
その分受信性能が高いので、電波の弱い弱電界地域でよく使われるアンテナです。
ただ、アンテナ自体が重くなりますので、耐久性も含めた上での使用を検討する必要があります。
風が強い地域やアンテナマストがガッチリ固定できないような設置場所では、できるだけ使わない方が得策でしょう。
反射受信を試してみる
電波の到来方向に高い建物がある場合に有効なのが反射受信です。
建物が邪魔で正規の電波到来方向に向けて色々調整してみてもダメな場合、思い切ってアンテナを180度回してみましょう。
テレビの電波は反射をする性質があるので、建物や山などに跳ね返って後ろから電波が飛んでくることがあります。
場合によっては正規の方向よりも良好に受信ができるかもしれません。
ただし、跳ね返る際にレベルが削られてしまうので、直接受信するよりは電波が弱くなります。
もともとテレビ電波が弱い地域では、跳ね返ってアンテナに届くころにはレベルが落ちすぎて映像が劣化してしまってることが多いと思います。
地デジの電波が強い地域(強電界地域)であることや、後ろに反射するような大きな建物があるなどの条件が必要な受信なので、簡単にはいかないかもしれませんがものは試しでやってみましょう。
もしかしたら上手くいくかもしれませんよ。
詳しく知りたい方は、反射受信に関するこちらの記事をご覧ください。
↓こちらです↓
ラインブースターを使う
地上デジタル放送の受信がギリギリの場合に効果を発揮するラインブースターという機器があります。
テレビ電波のレベルが低くなりすぎると、映像が劣化して映らなくなってしまいます。
そのレベルを補ってあげるのがブースターの役目ですが、アンテナでの受信レベルが低すぎるとブースターも1台では足りない場合があるんです。
メインとなるブースターにテレビ電波が届く時、既に映像が劣化してしまっていては修復は不能です。
ラインブースターはそれを防ぐために作られた補助用のブースターで、アンテナ直下でこれを使用することで画像が劣化する前にちょっとだけレベルを上げてあげることができます。
ラインブースターの細かい内容は別途記事を作成していますので、そちらをチェックしてみてください。
↓こちらです↓
それほど高い商品でもありませんので、一度試してみては?
それでもダメならNHKに相談
上記3つの方法を試しても地デジ受信ができない場合は、さすがにお手上げですね。
アンテナの設置位置を根本的に見直すか、光テレビやケーブルテレビへの加入も考えなくてはなりません。
でも、最終手段があります。
もし諦めきれないときは、NHKに相談してみましょう。
NHKは受信料を徴収している手前、テレビをキレイに映してあげる責務があります。
NHK総合やEテレの受信が安定しない場合、連絡すると調査をしに来てくれるかもしれません。
テレビ電波の受信状況や異常電波の測定など、特殊な機械を使って色々と調べたうえで、視聴するためにはどうすればいいかをレクチャーしてくれると思います。
完全に映るところまではやってくれないと思いますが、映らない原因ははっきりしますし参考にはなりますよね。
もちろん受信料を支払っている、もしくは今後支払うことが前提ですけどね。
まとめ
完全デジタル放送化となり、アナログ放送時代と比べるとテレビの受信環境は格段に良くなりました。
アナログ放送時代の砂嵐のような画像とか、ノイズだらけの映像はほとんどなくなりましたよね。
それでも電車や高架、様々な建物の影響もあって、どうしてもアンテナでは受信が難しい場所があります。
そんな時に上の3つの方法を試してみてはいかがでしょうか。