ケーブルテレビ(CATV)受信とは、ケーブルテレビ局(運営会社)が地上デジタル放送や衛星放送などの良好な電波を受信し、独自コンテンツなどと組み合わせて、電柱伝いに放送を提供するサービスです。
昔は個別でアンテナを建てても受信が困難な地域向けに普及した設備でしたが、現在では実に全世帯の52.4%がケーブルテレビに加入しているのだそうです。
高層ビルなどの影響でアンテナ受信が難しい東京都で、普及率が80%を超えることが大きな要因なようですね。
でも、ケーブルテレビのメリットは、安定した受信という理由だけではないんです。
今回は、そんなケーブルテレビの受信の仕組みと、特徴などについて説明していきます。
アンテナ不要で外観が良い
ケーブルテレビのメリットは、何といってもアンテナが不要であることじゃないでしょうか。
最近は、新築で外観を気にする方も多くなっていますし、太陽光設備などを導入されている方も増え、屋根にアンテナを載せたくないという事情もあります。
ケーブルテレビであれば個別にアンテナを設置する必要が無いため、外観を損なうこともありません。
電気と同じように、電柱伝いに張られているケーブルを家屋に引き込むことでテレビを受信する仕組みになっています。
最近では地上デジタル放送用のアンテナが様々開発されていて、外観の良い平面アンテナという商品も出てきていますが、受信するために超えないといけないハードルが結構高いんですよね。
もし、平面アンテナでの受信かケーブルテレビでの受信かを迷っているんであれば、平面アンテナで受信するための条件に付いて書いた記事がありますので、是非ご覧ください。
↓こちらです↓
設備不良の心配が無い
毎年、台風の季節になるとアンテナが倒れないか心配になります。
近年多くなった印象のある地震も、家自体が傾いたりすると当然アンテナも傾いて受信不良を起こしたりします。
アンテナ受信の場合は、このように受信不良の心配が付いて回りますが、ケーブルテレビ受信はアンテナを建てていませんので、そのような心配は不要です。
宅内の問題は別として、外の設備部分はケーブルテレビ側の責任範囲になりますので、テレビが映らなくなったら連絡を取れば無償で直してもらえます。
経年劣化による設備の不良を心配する必要がないことも大きなメリットですよね。
独自コンテンツの受信が可能
ケーブルテレビで視聴できるテレビ放送の種類は、地上デジタル放送とBSデジタル放送、それに加えて本来有料のCSデジタル放送のチャンネルや、ケーブルテレビ局独自の放送を送信している場合が多いですね。
ケーブルテレビ局の多くが、その地域に密着した独自番組を制作しており、通常放送とは一味違った番組が楽しめます。
その地区のお祭りの番組や災害時の緊急放送など、地元にあるケーブルテレビだからこそできる取り組みを行うことで、差別化を出しているんですね。
ケーブルテレビ局によって視聴のプランは様々ですが、一般的な契約で視聴できる範囲は、ほとんどの局で地上デジタル放送とBSデジタル放送、プラス独自放送。
スカパー!などのもともと有料なチャンネルは、追加の料金を支払うなどしなければ視聴できない仕組みになっています。
2019年からスタートした4K8K衛星放送についてはケーブルテレビ局によって対応が分かれていますが、概ね無料放送部分はBSデジタル放送同様に視聴が可能になっているところが多いでしょう。
ランニングコストがかかる
いいことばかりではなく、デメリットもあります。
その一番の問題はランニングコストがかかってしまうことでしょう。
月々の料金はケーブルテレビ局によって様々なため、詳細は調べないとわかりませんが、視聴する番組によっても金額が変動します。
最初の工事費用のみで月々のお金がかからないアンテナ受信と比べると、コストの部分では分が悪いかもしれません。
ただし、最近ではインターネットのプロバイダー契約や電気、ガス、水道といったライフラインの料金などを纏めて支払うことで、トータル的に安くするプランがあったりします。
上手に契約することでコストも引き下げることができると思うので、各ケーブルテレビ局の情報をインターネットなどで調べてから契約を決めていきましょう。
まとめ
アンテナ受信にするか、ケーブルテレビ受信にするか。
費用と外観を天秤にかけて、どちらを取るのかという選択ですかね。
デザイナーズ住宅など、見た目を重視した新築住宅などはケーブルテレビがお勧めですが、上記に述べたように、最近ではUHFアンテナも壁に取り付ける平面型などのスタイリッシュな形状の物が出てきています。
アンテナや金具なんかも昔と比べて良くなっていますから、そんなに簡単には壊れませんしね。
光テレビという選択肢もあるので、自分に合った受信方法を検討してみてください。