テレビのアンテナケーブル(同軸ケーブル)に使うF型の接栓。
アンテナの工事をされる方はもちろんのこと、一般の方でも慣れてしまえば比較的簡単に加工が可能です。
同軸ケーブルへの接栓の取り付け方法を知りたい方は別途記事を投稿しています。
↓こちらです↓
それでもカッターやペンチなどの工具を使いますし、キレイに仕上げるには多少のコツも必要です。
簡単に取り付けができるなら、それに越したことはないですよね?
今回は、各メーカーから出されている簡単施工の接栓をご紹介していきます。
リングがいらない接栓
まず最初に紹介したいのが、マスプロ電工が発売しているEZFP5という商品。
通常のF型接栓にはリングというものが付いており、ケーブルを差し込んだ後、固定するためにリングでしっかりと根元を締め付ける必要があります。
このEZFP5は、リングいらずで同軸ケーブルをそのまま差し込むだけでしっかりと固定ができるというものです。
根元部分に「返し」がついており、差し込んだ同軸ケーブルが抜けない仕組みになってるんです。
弱点はやり直しが利かないこと。
最初は同軸の長さが微妙でやり直したいと思っても、取り外しが難しくて苦労します。
ケーブル自体をコネクターごと切って外さないと難しいかもしれませんね。
ただ、慣れると非常に簡単です。
取り外しもできる簡単接栓
次に紹介するのは、日本アンテナ製のF-5S-SPという商品。
このF-5S-SPは、根本をネジのように回して同軸ケーブルに接続することで、マスプロ電工製同様にリングがなくてもしっかりと固定することができます。
通常の接栓では本体とリングが別々になっているため、リングだけなくしてしまったりすることが頻繁にありました。
もともとリングがいらなければ、なくすこともありませんしね。
加えて日本アンテナ製は、根本を逆方向に回せば簡単に取り外せるためやり直しが利きます。
外しづらいというマスプロ製の弱点を克服したコネクターと言えますね。
日本アンテナ製が一歩リードのように思えますが、施工方法が若干違いますし、価格の違いも含めて好みが分かれるかもしれませんね。
根本は一緒も接続簡単
最後に紹介するのは、サン電子製のF-5Lという商品。
こちらの商品は、根本にはリングも必要で一見通常接栓のようですが、機器への接続部分がワンタッチでできる接栓です。
頭部分がねじ切りではなく締め付けるような構造になっており、軽く半回転程度回すだけでしっかりと締め付けます。
スパナやモンキーレンチのような工具が不要で、片手でも締め付けられるため作業時間が大きく削減できるでしょう。
頻繁に抜き差しをするレベルチェッカー用のケーブルなどでは重宝するでしょうね。
価格も通常接栓と大差がなくて良心的ですね。
一点問題点を上げるとするなら、根本に挿し込む同軸ケーブルの長さが若干伸びることでしょうか。
通常の接栓よりも全長が長いので、その分長めにケーブルを挿し込む必要があります。
慣れれば平気でしょうが、最初は長さの調整に苦労するかもしれませんね。
まとめ
F型の接栓にも様々な工夫があり、施工がしやすいものが結構あるんですね。
いずれも国内メーカーが作っている接栓で、安心して使用できます。
それぞれに利点がありますし、慣れると通常品より早く施工ができるでしょう。
後は価格的な問題でしょうかね。