テレビ電波のレベルを測るレベルチェッカー。
難しい言い方をすると電界強度計といったりします。
ただ単にテレビ電波の強さを測るだけではなく、雑音の多さなどの映像の質をチェックすることも可能です。
新4K8K衛星放送が始まったこともあって、改めて必要性が重要視されてきていますね。
とは言え、幾つか種類も出てますしそこそこ値段もしますので、よく比較して購入したいところ。
今回はそんなレベルチェッカーをいくつか紹介していきますので、購入のヒントとしてください。
4K対応ハンディチェッカー
まず最初に紹介したいので、DXアンテナが販売している、新4K8K衛星放送に対応したハンディチェッカー。
↓こちらです↓
地上デジタル放送やBSデジタル放送に加えスカパー!や新4K8K衛星放送まで、現在テレビで使用されている周波数帯全てをチェックできます。
チェッカーの中ではお求めやすい価格で、レベルの強さ、BER値、C/N比、MERなどの基本的な数値はひと通り測定できます。
測定の単位などが良くわからない方は別途記事を作成していますので、そちらも併せてご覧ください。
↓こちらです↓
microSDカードに測定結果を保存することができるため、レベル表の作成が容易。
測定したデータを管理したり提出したりする際に楽ですよね。
また、独自の特徴としてチャンネルの自動スキャン機能を持っており、いちいちチャンネルを切り替えたり登録したりする必要がありません。
テレビのチャンネルは地域によってマチマチですので、いちいち設定しなおすのは大変な作業です。
他のチェッカーにもチャンネルの登録機能は付いていますが、自動スキャンの機能は付いていなかったりするんですよね。
費用対効果を考えたときに、アンテナ工事を専門にしてない方などは、一番手頃で多彩な機能を持った良い商品だと思います。
一括測定が楽
次に紹介したいのが、マスプロ電工製のハンディチェッカーです。
↓こちらです↓
こちらも新4K8K衛星放送に対応しており、先程のDXアンテナ製よりも若干高い印象ですが、機能も少し充実しているでしょうか。
特筆すべきは測定の手軽さで、全てのチャンネルを一気に測定する全波一括測定という機能があること。
チャンネルごとに上下ボタンなどを押して切替なくても、測定したいチャンネルを一度でチェックできます。
大型の施設でたくさんのテレビ端子を測定しなければならない場合など、かなりの時間短縮に繋がるでしょうね。
また、microSDカードだけじゃなく、USBで直接PCと繋げることができるため、よりレベル表の作成が楽に行なえます。
アンテナ関連の仕事をメインで行う方などは、こちらのチェッカーが良いかもしれませんね。
画像が確認できるチェッカー
最後にご紹介するのは、マスプロ電工製の映像が確認できるチェッカーです。
↓こちらです↓
最大の特徴がリアルタイムで放送している番組を映せるモニターで、基本的な測定と同時に映像がしっかり映るのかのチェックが可能。
テレビの設備工事は、結局は映像を映し出せるか否かが一番の問題です。
レベルが低かろうが、ちゃんとテレビが見れれば住民は文句を言わないですよね。
ですから、明らかに数値が良ければ別ですが、微妙な数値の場合は最終的にテレビでの画像確認が必須となります。
そのために小型のテレビを持って工事に行く工事業者も多いことでしょう。
このチェッカーは、数値と映像を同時にチェックすることができる最強のチェッカーと言えるでしょうね。
残念なのは4K8K対応ではないこと。
測定は対応可能なんでしょうけど、最大の特徴であるモニターのチューナーが入ってないんですね。
市販でもまだ4Kチューナーが入っていないテレビが堂々と売られているような状況ですから、チェッカーに入っていないのも当然でしょうか。
※追記(2020年12月)
2020年12月下旬に、とうとう新4K8K衛星放送に対応したモニター付きレベル測定器が発売されるそうです。
4K用のチューナーが内蔵され、ちゃんと4K番組の映像確認ができるようになっています。
まさに最強のレベルチェッカーですね。
その影響で、上の写真にあるLCV3は販売が終了している模様。
Amazonや楽天を見ても中古しか売られていないような状況ですね。
詳細はマスプロ電工さんのHPアドレスを添付しておきますので、そちらでチェックしてみてください。
↓こちらです↓
https://www.maspro.co.jp/new_prod/lcv4a/index.html
まとめ
現在、よく使用されているレベルチェッカーを3つ紹介してみました。
持ち運びが便利で手軽にチェックができるハンディタイプのレベルチェッカーがやはり人気がありますね。
ただ、テレビアンテナ工事を専門に行っている方からすれば、モニター付きのレベルチェッカーは垂涎もの。
工事にかかる時間を短縮できるならばと、長い目で見て購入を検討してみてもいいでしょうね。
昔と比べるとかなり性能も良くなっていて、値段もずいぶんと安くなりました。
アンテナ工事をされる方は1つ持っていると安心ですし、仕事の幅も広がるでしょう。
新4K8K衛星放送も始まりましたので、非対応品を使用している方は買い替えも考えてみたらどうでしょうか。