割とよく聞く言葉ですが、「周波数」って何なのか知ってますか?
音の高さなんかを表す単位として認識している方が多いかもしれませんね。
蚊が飛んでるような音(モスキート音)は周波数が高くて高年齢の方は聞こえないとか。。。
周波数とは、電気の振動などの現象で発生した波の繰り返しの数。
電気の波、すなわち電波を表す言葉なんです。
アンテナ関係の機器を見てみると、周波数だとか「MHz」なんていう表記が多く見られますよね。
テレビやアンテナの話をするにあたり、周波数という言葉は切っても切れないものです。
今回はその周波数について、あまり深く掘り下げず、できるだけ簡単に説明してみます。
電波は波で表現される
電波はその名のとおり、電気の波のことです。
周波数は波の数、電波が1秒間に波を打つ回数を表しています。
その周波数の単位が「Hz」ヘルツです。
波打つ回数が少ない穏やかな波が低周波で、電波法では30~300KHz(キロヘルツ)までの電波を指します。
医療などで用いられる低周波治療器などが有名でしょうか。
逆に波打つ回数が多く激しい波が高周波で、電波法では3~30MHz(メガヘルツ)となっていますが、明確な区切りはないといって良いかもしれません。
スマホなどで利用されている通信電波やテレビの電波は、この高周波の分類に入るものですね。
使っていい周波数は明確に区切られている
周波数は無限にあるものではなく「限られた資源」という言われ方をします。
世の中にはテレビだけじゃなく様々な電波が飛んでいますよね。
例えば、ラジオだったり警察無線だったり、スマホなどで使用している通信電波など、目に見えないだけで実は電波は飛びまくっています。
これらの電波を同じ周波数で飛ばしてしまうと干渉しあって上手く働かなくなってしまうので、できるだけ違う周波数で飛ばしてあげる必要があるんですよね。
近くで同じ周波数のラジコンで遊ぼうとすると、混信して上手く操作できなくなってしまうような現象ですね。
テレビの電波も、同じ周波数で放送を流すと、干渉しあって映像が乱れたり映らなくなったりしてしまいます。
電波が混信したりするのを防ぐ上でも割り当てを明確にする必要があり、衛星放送などもあることから、国際的にも取り決めがされているくらいです。
日本でも使用していい周波数は決まっていて、その中で様々な電波が棲み分けをしているんですね。
特に近年ではスマホの普及が目覚ましいため、通信業界での周波数の取り合いのような状況になってしまっています。
テレビの周波数も増えてきた
テレビ放送にも周波数の枠が振り分けられています。
その中で地上デジタル放送やBSデジタル放送、CSデジタル放送などが上手く重ならないように配置されてるんです。
昔と比べてチャンネル数がどんどん増えてきてますので、もちろん使用する周波数も増加しています。
最近では、2019年12月から始まった4K8K衛星放送によって、さらに周波数帯域が伸びましたね。
アンテナ関連の機器はこの周波数を基準にして作られているため、機器に書いてある周波数帯域を見ることで、どの放送にまで対応しているかがわかります。
ほとんどの機器に対応周波数の数値が記載されていると思いますので、お住まいの家のアンテナ設備がどの放送まで対応できているのか、一度チェックしてみるといいでしょう。
以下を基準にしてみてください。
- ~770MHz ⇒ 地上デジタル放送まで
- ~2150MHz ⇒ BS、CSデジタル放送まで
- ~3224MHz ⇒ 4K8K衛星放送まで
4K8K衛星放送を全て視聴しようと思うと、3224MHzまでの周波数に対応してなければならないということですね。