アンテナ機器を見てみると頻繁に出てくるUHFという言葉。
テレビやアンテナの業界では当たり前のように使っていますが、説明も少なくて何のことだか良くわからないですよね。
電波の種類の一つだということは何とか理解できますでしょうか?
ただ、他にもVHFなんて言葉もありますし、いったい何がどう違うんでしょうね。
今回はそんなUHFについて、簡単に説明していきます。
地上デジタル放送のこと
UHFという言葉単体よりも、UHF放送という言葉の方がもしかしたら良く聞くかもしれません。
大雑把に説明すると、UHF放送=地上デジタル放送です。
NHKやフジテレビや日本テレビのような、皆さんが最も良く観ているテレビ放送のことですね。
ですから、地上デジタル放送用アンテナとはUHFアンテナということになります。
辺りを見回すとそこらじゅうの屋根に乗っている、このアンテナのことですね。
アンテナ以外にも、テレビ電波の強さ(レベル)を上げる機械のブースターや電波を分ける分配器など、アンテナ関連の機器はたくさん種類があります。
それらの機器には、それぞれどのような電波に対応しているかの表記があるんですが、UHFという記載がある場合は、その機器が地上デジタル放送に対応しているという意味と捕らえていいでしょう。
地上デジタル放送はいわばメインのテレビ放送なので、ほとんどの機器がUHF対応ということになりますけどね。
チャンネルや周波数は?
もう少し細かく説明すると、UHFとは(Ultra High Frequency)の略で、日本語で言うと極超短波といいます。
電波は周波数という言葉で表されますが、極超短波とは300MHz(メガヘルツ)~3000MHzまでの周波数の電波のことです。
UHF帯なんて言ったりしますね。
テレビのチャンネルで言うと13chから62chのことで、現在の地上デジタル放送では13chから52chまでがテレビ放送で使用されています。
残りの10チャンネル分は、普及が目覚しいスマホの通信電波などに使用されています。
世の中の電波は、この周波数というもので区切られており、その中でテレビの電波も様々に区分けされているんですね。
周波数に関して詳しく知りたい方は、別途記事を投稿してますのでそちらをご覧ください。
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VHFとの違いは?
地上波のテレビの電波は、昔からこのUHFの電波と、更に低い周波数であるVHFという電波を使って放送されていました。
テレビでいう1chから12chがVHFのチャンネルにあたります。
ブラウン管のテレビで観ていたアナログ放送時代は、UHFだけじゃなくてVHFという電波も使ってたんですね。
どちらもテレビで使用されていたんですが、地上放送のデジタル化に伴いVHFは使わなくなりました。
これは、アナログからデジタルに変わることで、映像や音声のデータを圧縮することが可能となり、少ない周波数で電波を送ることができるようになったためです。
テレビでは使用されなくなりましたが、現在でもVHFの電波は、アマチュア無線やラジオのFM放送、航空無線などとして活躍してますね。
VHFについても別途記事を書いてますので、よろしければ覗いてみてください。
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VHFやUHFという言葉は意外と歴史が古く、結構当たり前のように使用されている言葉ですが、興味がないと意味までは知りませんよね。
アンテナ関係の言葉はそういったものが意外に多いので、わからない言葉があればこのサイトで調べてみてください。