有機ELテレビVS液晶テレビ それでも液晶テレビをお薦めする3つの理由

シェアする

テレビ

4K対応テレビが主流となって、ディスプレイも徐々に有機ELが増えてきました。

画面自体が非常に薄く、重量も軽いので壁付けも比較的簡単。

黒色の表現力が高くて発色も綺麗など、メリットばかりが表に立っている感じですが、実はデメリットもあるんです。

今回は、それでも液晶テレビをお薦めする理由を3つに絞ってご説明していきます。

価格の安さ

まずは、何と言っても価格でしょう。

ソニーBRAVIAの、有機ELと液晶テレビの価格を比較してみました。

65インチ有機ELテレビ KJ-65A8F 市場価格 約470,000円

65インチ液晶テレビ KJ-65X9000F 市場価格 約330,000円

いずれも2018年6月に発売されたモデルでの対比です。

一時期と比べて有機ELテレビもかなり安くはなってきていますが、それでも65インチサイズで140,000円もの金額差が出てしまいます。

映像を映し出すディスプレイ部分が違うだけで、その他の機能としてはほぼ同等レベル。

どちらも4K対応で今までと比べれば十分に綺麗ですし、これだけの価格差を妥当と判断するかどうか難しいところです。

また、液晶テレビは格安4Kとも呼ばれる廉価版の4K対応テレビが市場に出回るようになってきました。

それらのテレビと比べてしまうと、有機ELテレビはかなり高価に思えてしまいますよね。

消費電力の低さ

次に比較したいのが消費電力です。

パナソニックVIERAの、有機ELと液晶テレビの消費電力を比べてみました。

65インチ有機ELテレビ TH-65FZ1000 消費電力515W 217kWh/年

65インチ液晶テレビ TH-65FX800 消費電力226W 178kWh/年

年間消費電力量とは、1日の動画時間4.5時間、1日の待機時間19.5時間として算出した電力量になります。

1kWあたりの電気料金を27円とすると、その差は年間1,053円

テレビが好きで、いつもとりあえずテレビが点いているという方は、1日の動作時間が大きく上がってきますので、当然年間の電気料金の差は広がります。

この差を大したことがないと判断するか、それとも大きいと感じるかは人それぞれですね。

寿命の長さ

最後に比べたいのが、液晶と有機ELの寿命の長さです。

種類別の耐用時間数は以下の通りです。

  • ブラウン管テレビ 2,3万時間
  • プラズマテレビ 10万時間
  • 液晶テレビ 6万時間
  • 有機ELテレビ 3万時間

比較してみると、有機ELテレビは昔のブラウン管テレビと同等レベルの3万時間程度。

液晶テレビの方が、約2倍長持ちということになります。

ただ、消費電力の際と同様に1日4.5時間で計算すると、液晶テレビで36年、有機ELテレビで18年もつという計算。

それだけもてば十分だと思うでしょうね。

ただ、一日中テレビを点けているような人は恐らく寿命は半減しますし、必ず上記の時間は故障しないという訳ではありません。

精密機械ですので、どうしても当たり外れがありますしね。

使用方法に大きく左右されるので、寿命が何年なのかは明確には言えませんが、確実なのは、液晶テレビよりも有機ELテレビの方が壊れやすいということです。

まとめ

以上3項目で比較してみましたが、ご覧になっておわかりのように、これらは全てコストに関わる問題です。

購入金額、消費電力、寿命と、液晶テレビの方が、コストパフォーマンスで有機ELテレビに大きく優るんですね。

逆を言うと、金額に糸目をつけないのであれば、液晶テレビの優位性はあまりないと言わざるを得ません。

現在、有機ELテレビの価格がどんどん落ちてきていますので、その差が縮まれば縮まるほど有機ELテレビのシェアは高まるでしょう。

同じ価格なら、大概の方が有機ELテレビを購入するでしょうからね。

※2018年7月時点の情報をもとに記事を作成しております。

スポンサーリンク
スポンサーリンク