中国の企業ハイセンスに、テレビ事業が売却されてしまった東芝。
REGZAブランドは残っていますが、なんとなく寂しいですよね。
そんな中、国内テレビ販売メーカー最速で4Kチューナー内蔵型テレビを発売しました。
今回は、2018年6月に発売された4K液晶テレビの中でも、最も人気のM520Xシリーズを考察していきます。
地デジにこだわったアップコンバート
REGZAは、地上デジタル放送のアップコンバートに力を入れています。
「美肌リアライザー」という機能が付いており、直射日光が当たるような明るい場面での白くぼやけてしまう現象を抑え、肌の質感をよりきめ細やかに再現してくれます。
「地デジビューティーX」と呼ばれる機能は、地上デジタル放送に現れやすいノイズに着目し、集中的に修正して高精細な映像を映し出します。
日中の光が差し込む時間帯はより映像をはっきりと映し出し、夜の照明が暗い環境では明るさを抑えるなど、周りの環境に応じて自動で映像を調整する「おまかせオートピクチャー」という機能も備えています。
やっぱりなんだかんだ一番観るのは地上デジタル放送ですから、その番組がキレイに観られるのは嬉しい機能ですよね。
トリプルチューナー+4Kチューナー
液晶4Kレグザの最上位モデルであるZ720Xシリーズにはタイムシフトマシンという機能が付いており、地上デジタル放送を常時録画するように作られているため、地デジだけで9つの専用チューナーを搭載しています。
さすがに凄いですが、その分当然値段が高くなりますよね。
人気のM520Xシリーズはこの機能が付いていませんが、従来の地上デジタル放送とBS・110°CSデジタル放送用のチューナーが各3基。
そこに4Kチューナーがプラスされるという仕様です。
結構当たり前のように思うかもしれませんが、格安4Kテレビはもちろんのこと、ソニーのBRAVIA(ブラビア)も基本的にダブルチューナー止まりですからね。
トリプルチューナーですから、2番組同時録画中でも自由にチャンネルを変えて別番組の視聴が可能。
4Kチューナーは1つですので、4K番組録画中はその番組しか視聴できませんけどね。
まとめ
東芝REGZA 高性能モデルの当サイトの評価はこちら。
まず取り上げたいのが価格ですね。
4Kチューナーが内蔵されているにもかかわらず、非内蔵型の他メーカー品と競う価格で販売されているのは大きな魅力です。
4Kチューナー単体でも3万円は超えてくると思われるため、その分を差し引くとかなりお買い得だと言えます。
加えて、地上デジタル放送に着目してアップコンバート機能を向上させる戦略は、スゴく良いと思いますね。
4K放送はあくまでBSやCSといった衛星放送ですので、最も頻繁に視聴される地上デジタル放送をキレイに観られることは、高い満足度につながるでしょう。
ただ、その他の機能についてはあまりインパクトがないかなぁ。
特にネットワークへの連動性には無頓着で、他メーカーから一歩遅れを取ってる感じを受けます。
もう一つ取り上げるとすれば、ゲームモードが高性能で、格闘ゲームなどのボタン操作と画面反応のタイムラグが非常に少ない「4K瞬速ゲームダイレクト」という機能を備えています。
ゲームのヘビーユーザーにとっては大きな魅力になるでしょう。
※2018年9月時点での情報をもとに記事を作成しております。