2020年4月1日にひっそりと開局したNHKのインターネット同時配信。
その名も「NHKプラス」。
従来のテレビアンテナでの受信ではなく、インターネットを通じてNHKの番組を観ることができるんですが、NHK受信料っていくらになるんでしょうか?
ネット配信をすることで受信料を義務化して、その分安くするような策もあったようですが。。。
今のところ受信料は同じです。
というか、受信料を払っていないとNHKプラスは利用できないんです。
逆を言うと、受信料を払っていれば、NHKプラスを無料で利用できるということ。
今回はその辺りを深く掘り下げていきます。
ネット同時配信とは
そもそもネット同時配信とは何なんでしょうか?
最近ではhulu(フールー)やNetflix(ネットフリックス)といった、インターネットを使った動画配信サービスが人気です。
これらのサービスは通信を使用した動画の視聴なので、テレビ放送のようにアンテナなどのテレビ設備が不要です。
有線接続や無線Wi-Fiなど、とにかくインターネットができる環境であれば動画が見れてしまいます。
テレビで現在放送されている番組は、これまでもドラマの見逃し配信などでインターネットを使った映像配信は行われていましたが、あくまでテレビ放送終了後の配信。
NHKも「NHKオンデマンド」というサービスを行っています。
同時配信とは、テレビで放送される時間帯と同じタイミングで動画配信を行うということなんです。
番組表通りのスケジュールで見られるのなら、アンテナ受信でもインターネット経由の動画受信でも、どちらでも良い気がしますね。
NHKプラスとは
上述したNHKのネット同時配信サービスの名称が「NHKプラス」です。
現在のサービスは、従来のアンテナ受信のテレビに取って代わろうとしている訳ではなく、あくまで追加の位置づけなので「プラス」なんですね。
ですから、あくまで利用できるのは受信料を支払っている方達のみになります。
既に支払っている方々からすれば、いろんな機能が使えて便利ですよ。
簡単に説明すると以下のようなサービスが受けられます。
- 番組の同時配信
- 見逃し配信(7日間いつでも視聴)
- 追いかけ再生(冒頭に戻って再生)
- スマホで視聴
観たい番組を見逃してしまったり、通勤時やキャンプなど、屋外でテレビが観たい場合などに重宝しますね。
番組表ではなくジャンルなどで検索することもできるので、操作性は中々いいですよ。
詳細は公式ホームページを参照ください。
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テレビへの連動は?
ネットでの同時配信で問題となりそうなのが、テレビへの連動です。
同じようにインターネットを利用する動画配信サービスをみると、視聴の基本となるのはスマホやタブレット。
屋外で手軽に見るには良いですが、家の中でゆっくり見たい場合はやっぱりテレビの大画面が良いですよね。
最近では、動画配信サービスもテレビで視聴する方が増えており、テレビへの連動性が重要になってきています。
最新のテレビは、AndroidTV(アンドロイドティービー)などのプラットフォームを搭載したモデルが主流となってきており、手軽に動画をテレビで視聴できるようになっています。
リモコンにもNetflixやAbemaTVのなど専用ボタンが付いていたりしますね。
今後NHKに加えてテレビ民放キー局のネットで同時配信が進めば、同時配信用の専用ボタンができそうですね。
ミラーリングと言って、スマホやタブレットの画面をテレビに映す方法もあります。
それを使えばNHKプラスもテレビの大画面で観ることが可能。
詳しくは別途記事に記載してますので、よろしければ覗いてみてください。
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NHK受信料が安くなる?
現在、同時配信に伴う話し合いとして、NHK受信料の価格引き下げが検討されています。
これは、ネット配信を行うことでNHK受信料の支払い義務化を進めているためです。
受信料支払いの義務化をすれば、NHKの収益が大幅に増えることが想定されます。
今後更に4K8K衛星放送などの高画質化が進み、コンテンツ内容も充実していくとはいえ、収益が適正ではないとの意見が出ているんです。
NHKは国が直接運営している国営放送とは言いませんが、最もそれに近い公共放送と表現していいでしょう。
国民からすれば税金のような印象があって、義務化は決して嬉しいことではないですよね。
しかしながら、現在NHK受信料をちゃんと支払っている方からすれば、逆に安くなる可能性があるんです。
BSデジタル放送を受信している方に発生する衛星契約受信料をどうするかが、大きな焦点になりそうですね。
まとめ
民放各社も含め、本格的にネットの同時配信が始まれば、より簡単にテレビを受信できるようにはなりますので、設備にかかる費用は将来的に抑えられるようになるかもしれません。
通信で同じ放送がやっているなら、アンテナでの受信が不必要となる時代もそう遠くはないかもしれませんね。
既にNHKは、NHKオンデマンドやNHKハイブリッドなどを使い、通信を利用した動画配信に積極的に取り組んでいます。
更に、TBSなどの民放各局が出資して運営している見逃し配信サービスTVer(ティーバー)への動画提供も表明しました。
NHKの動向を見て、民放各局も本格的にネットでの同時配信を考えることになるでしょうね。
【追記】
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う影響により、経済的な打撃を受けた事業者を対象にNHK受信料の免除措置が実施されています。
詳しくは別途記事をご覧ください。
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