acTVila(アクトビラ)という言葉を聞いたことはないですか?
既に10年以上昔の2007年からスタートしている動画配信サービスの名称なんですが、Netflix(ネットフリックス)やhulu(フールー)のような、いわゆる動画配信サービスとはちょっと意味合いが違うんですよね。
パナソニックやソニーなど、国内の家電メーカー各社が出資して出来たこのサービス。
今回は、このアクトビラについて説明していきます。
動画配信のポータルサイト
アクトビラは、数ある動画配信サービスのポータルサイト、言い換えればまとめサイトのようなものです。
アクトビラ自身は基本的に独自の動画を持っておらず、あくまで他の動画配信サービスから提供された動画をまとめているだけです。
Netflix(ネットフリックス)やhulu(フールー)などはオリジナルコンテンツを制作してますし、FOD(フジテレビオンデマンド)や日テレオンデマンドなどは、民放キー局の運営ですので、当然これまでの独自番組を数多く有しています。
ビデオマーケットやクランクイン!ビデオなどはいわゆるポータルサイトなんですが、オリジナルの視聴プランやサービスなどをもっており、ラインナップにも独自性があります。
その点アクトビラは月額契約なども提供先に準じていますし、あくまでポータルサイトとしての立ち位置をぶれずに守っている印象ですね。
PPV(ペイパービュー)が基本
視聴方法はPPV(その都度課金)が基本となっており、1作品100円~となっています。
テレビによるPPVでの視聴であれば、基本使用料どころか無料の会員登録すら必要ありません。
新作映画のUPもそこそこ早いため、ちょうど見たい最新映画などがある場合は、クレジットカード情報を入力してクリックすればすぐ視聴できます。
無料の会員登録をしておけば、支払情報すら入力不要ですけどね。
NHKオンデマンドやサンリオ見放題パックなど、月額料金での見放題プランもありますが、上述したようにあくまで提供元の契約を経由して行うもの。
無料お試し期間などは全て提供元の条件によりますので、しっかりとチェックして上で登録しましょう。
テレビへの連動性が非常に高い
アクトビラの大きなメリットとも言えるのが、テレビへの連動性の高さです。
国内家電メーカー各社の出資ということもあり、パナソニックやソニー、シャープや東芝などの主力メーカーに加え、三菱やLG、船井電機製にまでアクトビラの対応機器があります。
パナソニック製テレビVIERAのリモコンには、アクトビラ専用ボタンが付いているほどです。
もともとがスマホなどが普及する前からあるサービスで、テレビをインターネットに繋いで視聴するスタイルを目指していたことから、他の動画配信サービスよりもテレビとの関わりが強いんですね。
NHKオンデマンドなどは、独自サイト自体はテレビとの連動性が低いため、このアクトビラを経由して契約することが大きなメリットともなります。
テレビの大型画面で動画配信サービスを見たい方は、アクトビラの動画ラインナップをチェックしてみるといいでしょう。
まとめ
保有している動画自体は他の企業が運営する動画配信サービスが持っているものですが、だからこそ色々なサービスから提供を受けて、幅広いジャンルのコンテンツが揃っているといってもいいかもしれません。
動画配信サービスは、スマホやタブレットなどの移動体端末での視聴が一時期流行りましたが、ここに来てやっぱりきれいな画像を大きな画面で視聴したという要望が高まってきています。
その点ではアクトビラの目指すテレビを使った動画視聴に、ようやくニーズが追い付いてきたとも言えます。
このアクトビラが、今の動画配信サービスの礎を作ったと言っていいかもしれませんね。