BSアンテナに書いてある“右旋”とか“左旋”ってどういうこと?

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家電量販店などで販売されているBSアンテナを見ると、“右旋”や“左旋対応”などといった記述が見られます。

何のことかさっぱりわかりませんよね。

「こんな専門用語を使用されてもなぁ」って思いますが、施工する業者向けのアピールをそのまま一般消費者に使用しているんでしょうか。

販売店の店員泣かせですよね。

BSアンテナの電波は円を描いて飛んでくる

このことをまず知っていないことには話が通じません。

厳密には110°CSデジタル放送の電波もそうですが、一般的BSアンテナと呼ばれるアンテナで受信する電波は、衛星から円を描いて飛んできます。

通常、電波といえば波の形で飛んでくるイメージだと思います。

地上デジタル放送などはそうなんですが、BS放送は違うんですね。

ですから、“右旋”は右回りの電波、“左旋”は左回りの電波ということになります。

右回りの電波って?

電波のことを偏波といったりしますので、“右旋偏波”なんて記載のされ方をしているかもしれませんね。

右回りの電波は、簡単に言うと今まで観ることができているBSや110°CSデジタル放送だと思ってください。

NHKや民放各社の無料で放送されているBSデジタル放送や、110°CS放送で視聴できるスカパー!などの有料放送もこれに当たります。

ですから、これまでの放送は全て“右旋”で飛んできているということですね。

じゃあ左回りの電波って何?

では、“左旋偏波”とは何なのか?

これは、2018年12月からスタートする4K8K衛星放送を指します。

4K8K衛星放送は、BSや110CSデジタル放送で送信されますが、基本的には今までの放送にチャンネルが追加される形で放送が開始されます。

チャンネル数が一気に増えますので、今までの右回りの電波だけでは足りなくなってしまったんです。

電波の混信を防ぐ意味もあって、逆の左回りの電波を使って送信をするんですね。

ですから、“左旋偏波対応”などと書かれたBSアンテナは、すなわち4K8K衛星放送対応ということになります。

まとめ

右回りの電波と左回りの電波に配置される放送局の表を添付しておきます。

出典:一般社団法人放送サービス高度化推進協会(A-PAB)

先ほどはわかりやすく説明する上で、右回りは今までの放送で左回りが4K8K放送という表現をしましたが、細かく言うと、今までの右回り電波でも一部4K衛星放送は放送されます。

表の青い部分が右旋偏波で、赤い部分が左旋偏波の放送事業者です。

したがって、右旋偏波にしか対応していないBSアンテナであったとしても、一部のチャンネルは受信ができるということになります。

“右旋”や“左旋”なんていう表現はなしにして、新しいアンテナは“4K8K対応”とだけ書けばいいとも思うんですが、チャンネルが混ざってしまうので“右旋は既存放送”“左旋は4K8K放送”という大雑把な括りが難しいんでしょう。

メーカーも細かく突っ込まれても困るので、なかなか表現が大変なんでしょうね。

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