アンテナ機器にとって天敵とも言われるのが、暴風雨を伴う台風と、この雷です。
直撃ではアンテナ機器どころか家電全部パーだと思いますが、近くに落ちるだけでも電流がアンテナ線に入り込んで、アンテナ機器をダメにしてしまうことがあります。
アンテナは屋根の上など高い位置に建てられていますし、素子型アンテナは電気を拾いやすい形状と言っていいでしょう。
では、雷による故障はどのようなものが考えられるんでしょうか。
簡単に復旧させるようなことは難しいんでしょうか。
BSアンテナやブースターのショート
アンテナ機器の中でも影響を受けやすいのが、BSアンテナとブースターです。
分配器やテレビコンセントなどは、いらない電波をカットして必要なテレビ電波を流す程度の機器ですので、比較的シンプルな作りになっています。
対してブースターは、電波のレベルを増幅させるといった機能を持っており、電源を必要とする精密機器です。
雷などの異常電流に弱いんですね。
BSアンテナのコンバーターと呼ばれる、お椀の前にグイッと突き出た部分も電源を必要とする箇所で、異常電流によるショートに弱いですね。
BS放送だけ映らなくなったんであれば、BSアンテナのショートを疑ったほうがいいかもしれません。
ブースターにしてもBSアンテナにしても、ショートしてしまっていては簡単には直りません。
間違ってもDIYで自分で直そうとは思わないことです。
アンテナやブースターは屋根の上など比較的高い場所に設置されてますので、まず素人が登るのは危険です。
ショートしているものは回路がダメになってる可能性が高いので、接続を直したところで改善はあまり見込めないでしょう。
素直に電気屋さんを呼んで交換してもらうのがいいですね。
最近ではネットでの依頼も増えているので、電気屋さんの当てがない場合は利用してみてもいいでしょう。
比較的対象範囲も広く、アンテナ専門の業者がありましたのでおススメしておきます。
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ブレーカーによる一時的な停波
ブースターには、カミナリなどの過電流による発火などを防ぐために、保護回路を持っている物があります。
もしかすると、その保護回路が作動して、電源を強制的に切ってしまっただけかもしれません。
家の電気は停電しませんでしたか?
その場合も保護回路が働く可能性があります。
故障まではしていないかもしれませんので、電源を再度入れ直すことで復旧するかもしれません。
一般家庭用のブースターは、本体と電源部に分かれているケースが多いです。
本体は屋外に付いているのがほとんどですが、上記の場合に大事なのは電源部の方。
ブースターの電源部は、最近の家では屋根裏か納戸、おフロの上の点検口などに設置してあるケースが多いです。
場合によっては、テレビの横にちっちゃい箱のようなものがありませんか?
それらを見つけたら電源コンセントを抜き差ししてみてください。
上手くいけばテレビが映ります。
火災保険をチェック
電源の抜き挿しで復旧すればいいんですが、直らなければブースターなどの故障の可能性が高いと思います。
テレビやレコーダーといった家電機器自体も故障していた場合は、アンテナ設備自体も壊れてしまっている可能性が大ですね。
交換となればそれなりの金額がかかってきますので、一度加入している保険をチェックしてみたらどうでしょう?
雷が原因の場合、加入している火災保険の補償内容次第では、すべて無償で修理ができる可能性があります。
保険会社のコールセンターなどに連絡を取って、指示に従いながら対応しましょう。
後から気づいて後悔しないように。